■2025/05/25
2025 全日本ロードレース選手権 第二戦
スーパーバイク in SUGO
■開催サーキット / スポーツランドSUGO
■開催日時 / 2025年5月24日(土)~25日(日)
■天候 / 予選・晴れ 決勝・雨のち曇り
■参戦クラス / ST1000
■参戦チーム名 / KRP三陽工業&RS-ITOH
■マシン / Kawasaki Ninja ZX-10R
☆レースリザルト
予選 / 11番手 (1分28秒158)
決勝 / 15位 (18 LAP)
(BEST LAP TIME 1分38秒032)
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2025年全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦が、宮城県のスポーツランドSUGOにて開催された。前回大会はJSB1000クラスのみの実施だったが、本大会では全クラスが揃って開催され、NANKAIサポートライダー・佐野優人(KRP三陽工業&RS-ITOH所属)にとって、ST1000クラスの今季初戦となった。
スポーツランドSUGOのサーキットは路面の張替え工事が実施され、レイアウトはそのままだが、路面コンディションが大幅に改善。これにより、ライダーたちは新たな乗り方を模索する必要があった。公式事前テストでは、グリップ向上や路面ギャップの改善に対応すべく、走行ラインやライディングスタイルを微調整しながら、新たなセッティングを模索。監督やメカニックと相談を重ね、マシンの仕上げを進めていった。最終的な仕上がりには至らなかったものの、大きな方向性を掴んでテストを終えた。
迎えたレースウィーク。天気予報は週末にかけて下り坂。初日はドライコンディションでの走行となり、引き続きセッティングの煮詰めを実施。グリップが増した路面に対し、佐野はライディングのフィーリングとラップタイムの乖離に苦戦した。昨年、同チームで鈴鹿8耐を共に戦った柳川明選手からアドバイスを受け、新たな方向性でのセッティングにトライ。ライダーとしては満足のいく仕上がりには至らなかったが、翌日の予選に向けて光明を見出す形となった。
土曜日は11時25分からの30分間の予選走行のみ。決勝に向けたセットアップも兼ねて走行を行い、1分27秒台には届かなかったものの、1分28秒158を記録し、11番手のグリッドを獲得。
日曜日、天気は予報通りの雨。朝のウォームアップ時には雨がほぼ止んでいたが、路面はまだ完全なドライには戻っていなかった。元々、レインコンディションを得意とする佐野は、1分40秒284のタイムで2番手を記録。このコンディションであれば入賞も狙えるとの手応えを得て、決勝に臨む準備を整えた。
12時5分、決勝レースがスタート。直前に雨が上がり、路面は回復傾向に。新しい路面状況では乾きの進行具合が読めず、コースイン直前までドライタイヤかレインタイヤかの選択に迷った末、佐野はドライタイヤを選択。他チームもレインとドライに戦略が分かれる展開となった。
レース序盤は、路面の乾きが遅くドライタイヤ勢はペースが上がらない中、慎重に周回を重ねる。18周の決勝レース、徐々にラップタイムを縮めていくが、思ったほど路面は乾かず、計算通りのタイムを出すことは困難だった。レインタイヤ勢との差を埋めるには至らず、最終的にはドライタイヤ勢の中では最上位ながらも15位でフィニッシュ。ポイントは獲得したが、悔しさの残る結果となった。
■佐野 優人 選手コメント
「今大会は、新しくなった路面に適応するのが非常に難しかったです。従来のフィーリングとは全く異なり、グリップの向上によってライディングスタイルやマシンのセッティングを大きく見直す必要がありました。決勝ウィーク中には、柳川明選手からのアドバイスを受け、これまでとは異なる方向性にトライし、有意義な変化を感じることができました。
もともとレインコンディションは得意としており、週末の雨が味方になるかと期待していましたが、路面状況と新しいサーキット特性を完全には読み切れませんでした。『レインを履いていれば…』という思いもありますが、この結果を受け止め、次戦・鈴鹿8耐に向けて気持ちを切り替え、前進していきたいと思います。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。」








■2025/04/20
2025 全日本ロードレース選手権 開幕戦
モビリティリゾートもてぎ
~NANKAIサポートライダー 佐野 優人、JSB1000クラスにスポット参戦~
■開催サーキット / モビリティリゾートもてぎ
■開催日時 / 2025年4月19日(土)~20日(日)
■天候 / 晴れ
■参戦クラス / JSB1000
■参戦チーム名 / KRP三陽工業&RS-ITOH
■マシン / Kawasaki Ninja ZX-10R
☆レースリザルト
予選 / 27番手 (1分52秒924)
決勝 / 24位 (18 LAP)
(BEST LAP TIME 1分52秒551)
2025年全日本ロードレース選手権シリーズが、栃木・モビリティリゾートもてぎにて「もてぎ2&4レース」が開幕。本大会はJSB1000クラスのみの開催となる。
NANKAIがサポートするライダー、佐野 優人(KRP三陽工業&RS-ITOH所属)は、今シーズン「ST1000クラスへの復帰」を自らの意思でチームに直訴。今季は改めてST1000での戦いに挑むことを選択した。そんな中、開幕に先立ち同サーキットでは4月9日・10日に「PRE-TEST Round ZERO」が実施された。佐野は2年ぶりとなるST1000仕様マシンに乗り、フィーリングを確認。開幕に向けてのマシンセッティングと方向性を見極める重要なテストとなった。
迎えた開幕戦。JSB1000クラスのみの開催となる今大会に、佐野はスキルアップを目的にスポット参戦を決意。メインマシンであるKawasaki Ninja ZX-10R(ST1000仕様)に、燃料タンクの変更など最低限の仕様変更を施して臨んだ。金曜の初日セッションでは、テスト時に好感触だったセットアップをさらに煮詰める作業に集中。気温はテスト時より大幅に上昇していたが、マシンはポジティブに反応。午後の走行では更なるタイムアップを狙い調整を加えるも、思惑通りとはいかずタイムが伸び悩む。後半、タイヤを変更しアタックを試みた直後、痛恨の転倒しを喫する結果に。
翌土曜日の予選日は、40分間のみの走行スケジュール。まずはマシンの状態を確認し、徐々にペースを上げていく作戦で挑む。しかし、更なる気温上昇もあり、思うようにマシンが前に進まずタイムは伸び悩む。“走り込み”による改善を図るが、大きな変化を生むには至らず、ベストタイムは1分52秒924。グリッドは27番手からのスタートとなった。
そして迎えた決勝レース。スタートは12時55分。
オープニングラップでは前方で転倒が発生するも、混乱に巻き込まれることなく冷静にレースを展開。マシン性能で勝るJSB1000勢との差は歴然だったが、貴重な実戦データを得るべく、果敢な走りを続けた。
序盤は集団の中での厳しいポジション争いとなったが、ラップタイムは想定通りのペースを刻む。しかし10周を超えたあたりからマシントラブルが発生し、思うようにペースを上げることができず。
そして、残り2周というところでピットイン。無念のリタイアを決断することとなった。
■佐野 優人 選手コメント
「今大会は、シーズンを戦う上で少しでも自分を高めるために、チームにお願いしてJSB1000クラスへスポット参戦させていただきました。初日の転倒でリズムを崩してしまい、納得のいく走りには届きませんでしたが、今回の目的はあくまで実戦テスト。そういう意味では、多くの課題や改善点が明確になり、大きな収穫のあるレースでした。
次戦は、いよいよST1000クラスの開幕戦・SUGO大会。今回の経験を糧に、少しでも上位を目指して全力で挑みます。
引き続き、応援よろしくお願い致します。」






