■2024/9/9 Race Report
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦
スーパーバイクレースin九州 JSB1000クラス レースレポート
予選 / 12番手(1分49秒609)
Race1 / 12位(1分50秒533)
Race 2 / 10位(1分50秒318)
2024年9月7〜8日、大分県日田市にあるオートポリスインターナショナルレーシングコースにて、2024MFJ全二本ロードレース選手権第6戦が開催された。前週に行われる予定であったメーカー合同テストは台風のため中止となってしまい、今回は事前テストがない中での開催。更にJSB1000クラスは2レース制だ。レースウィークのみの少ない時間の中で、マシンを調整しレースを戦わなくてはならない非常にシビアな大会となった。
このレースウィークは木曜日が搬入日、金曜日はA.R.T.合同走行が2回行われた。A.R.T.走行1回目はマシントラブルが発生してしまい、時間をフルに使っての走行は出来なかったもののタイムは1分51秒509とまずまず。2回目の走行では、タイヤを変えコースイン。1分50秒746と更にタイムを更新することに成功した。これにより予選に向け良い手応えを掴み走行1日目を終えた。
土曜日は午前に予選、午後にはRace1が行われた。今大会は2レース制のため、予選タイムは1番良いタイムがRace 1のグリッドに、 2番目に良いタイムがRace2のグリッドに反映される。そのためそれを踏まえ予選を走る必要があった。佐野は予選開始と共にアタックを始める。1分49秒を計測することに成功するもその後間も無く、集団の後ろについてしまう。タイムアタックにはクリアラップが望ましい。そのためいったんピットに戻り、タイヤを交換し2回目のアタックに臨んだ。再び49秒を計測しピットに戻ると、Raceに向けチームとマシンのセッティングを調整。ここで予選は終了した。結果、Race1、Race2共に12番グリッドを獲得した。
Race1は予定より15分ほど遅れて14時半過ぎに開始された。気温は29.6度、路面温度は40度を超えていた。スタート後、1周目で順位を落とすも落ち着いて少しづつポジションを上げていく佐野。ライバル達の転倒が相次ぐ中、慎重に走り続け8周目には10番手につけるも他選手の転倒によりレースは赤旗中断となってしまう。その後、赤旗中断時のポジションでレースは再スタートされ、8周の超スプリントレースが開始となった。再スタートは、集団にのまれ数ポジション落としてしまうもプッシュする。思うようにペースを上げることができず苦しみながらもポジションを上げていった佐野は、Race 1を12位で終えることとなった。
日曜日、朝に行われたフリー走行ではRace 1で発見したマシンのネガティブな部分を調整し走行、Race1を超えるアベレージタイムを刻み、良い流れの中午後のRace2を迎えた。午後14時20分過ぎにスタートとなったRace2、スタートは成功するも 1周終了時には13番手となり、ひとつポジションを落としてしまう。この時、ライバル達が49秒台を刻む中、佐野はなかなかタイムを上げることができず苦しんでいた。しかしレースが中盤に差し掛かると周りのタイムは少しづつ落ちてくる。このタイミングで少しづつタイムを上げることに成功し、8周目には11番手、13周目には9番手までポジションを上げた。そして8番手争いに加わるも残り5周、ここまでの追い上げでタイヤが限界に近づいてしまう。なんとかポジションをキープしたいと考えるも、冷静にタイヤの状況を判断し、無理せず少しでもライバルに食らいついてくことを選んだ。その後、再び抜き返されて11番手になるもラストラップでライバルの転倒があり10番手に。そのままフィニッシュラインを通過、トップ10位以内での完走となった。
◆佐野優人コメント
今回、サスペンションが変わったことでポジティブなことが多かったけれど、もちろんセットを詰めなくてはいけないという課題があったので、金曜日はタイムこそ出なかったけれど色々なこと試すことが出来て有意義な初日になったと思います。
予選では前半思ったよりもタイムが出なかったけれど、セッティングを変えて50秒台にタイムを乗せることが出来たので更にタイムを詰めようとしたのですが、自分の中できちんと予選時間の組み立てが出来ていなかったせいで時間が足りずアタックしきれませんでした。反省しています。
レースでは、前半タイムを上げることが出来なくてもったいなかったけれど、周りのペースが落ちてきた時に自分のペースが落ちず追い上げることが出来て、レースの組み立てとしては上手く行きました。後半のアベレージタイムも悪くなくて更にプッシュすればシングルフィニッシュ出来るかもしれないと考えていたので、完走できなかったことはとても悔しいです。
次戦のオートポリスのレースでは、前半からペースを上げられるようになれば良い結果が得られると考えています。
ファンや関係者の方々、スポンサーの方々、家族、いつも応援ありがとうございます。今後とも応援をよろしくお願い致します。
■2024/8/26 Race Report
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦
もてぎ2&4 JSB1000クラス レースレポート
予選 / 17番手(1分50秒827)
決勝 / 18位(1分51秒165)
2024年8月24日〜25日、栃木県にあるモビリティリゾートモテギにて全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦が行われた。今大会は全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催となっており、全日本ロードレース選手権はJSB1000クラスのみ開催された。このコースは全長4801メートル、高低差は30メートルほどであるものの、ブレーキングがハードなコースだ。
後半戦初戦となる今大会、チームはマシンに前半戦とは大きく異なる変更をしていた。サスペンションのメーカーを変更したのだ。そのためレースウィーク金曜日に行われた2回のART走行は、マシンのセッティングに時間を費やした。タイムはまずまず、しかしこの時間はマシンへの理解を深め、レースに向けてポジティブな時間となった。
大会初日の土曜日、雨が降りそうで降らない曇り空の下、予選は12時45分から行われた。気温は予想よりも上がり、路面温度は50度ほどまで上がっていた。佐野は予選開始と共にコースインし周回数を重ねていく。途中セッティングを少し変更し再度コースに復帰するとタイムを更新、1分50秒台を記録する。そして更なるタイム更新を狙ったものの時間が足りず、予選は17番手となった。
日曜日、レースは12時40分、前日と同じく曇り空の蒸し暑い気候の中開始された。20周という長いレースであったため佐野は序盤、タイヤをマネジメントしながら慎重に周回数を重ねていった。レースが中盤に差し掛かるとライバルたちのタイムは少しずつ落ち始めてしまったものの、佐野はペースを落とすことなく走り続け少しずつ追い上げていく。9周目にはスタートから5つポジションを上げ12番手まで追い上げるも、ライバルも負けてはおらず14周目で13番手へ。しかし諦めずプッシュしていった。しかし残り2周を目前にエンジントラブルが発生。走り続けることは出来ずマシンをコース外へ。結果、チェッカーは受けられなかったものの規定周回数は満たしていたため18位でレースを終えることとなった。
◆佐野優人コメント
今回、サスペンションが変わったことでポジティブなことが多かったけれど、もちろんセットを詰めなくてはいけないという課題があったので、金曜日はタイムこそ出なかったけれど色々なこと試すことが出来て有意義な初日になったと思います。
予選では前半思ったよりもタイムが出なかったけれど、セッティングを変えて50秒台にタイムを乗せることが出来たので更にタイムを詰めようとしたのですが、自分の中できちんと予選時間の組み立てが出来ていなかったせいで時間が足りずアタックしきれませんでした。反省しています。
レースでは、前半タイムを上げることが出来なくてもったいなかったけれど、周りのペースが落ちてきた時に自分のペースが落ちず追い上げることが出来て、レースの組み立てとしては上手く行きました。後半のアベレージタイムも悪くなくて更にプッシュすればシングルフィニッシュ出来るかもしれないと考えていたので、完走できなかったことはとても悔しいです。
次戦のオートポリスのレースでは、前半からペースを上げられるようになれば良い結果が得られると考えています。
ファンや関係者の方々、スポンサーの方々、家族、いつも応援ありがとうございます。今後とも応援をよろしくお願い致します。
■2024/7/24 Race Report
2024 FIM EWC | Round.3 FIM EWC世界耐久選手権第3戦鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会
---数々の苦難を乗り越え、鈴鹿8時間耐久ロードレースを総合16位で終える---
■TEAM / KRP SANYOUKOUGYO RSITOH
■No.3
■Class / FORMULA EWC
■Machine / Kawasaki ZX-10R
■Result / Overall Qualifying Classification / 総合22位
・Rider Blue / 佐野 優人 / 02:08.264 ・Rider Yellow / 佐野 勝人 / 02:09.057
・Average of 2 Best Laps / 02:08.661
■Result / Final Ranking / 総合16位 / 213Laps / 6 Point
FIM EWC世界耐久選手権、鈴鹿8時間耐久ロードレースが今年もやってきた。
2024年度は、南海サポートライダー佐野 優人選手/佐野 勝人選手と、カワサキのベテランライダー柳川 明選手の三人体制で本大会へ挑む。佐野兄弟は昨年の2023年、優人選手はナショナルストッククラス2位、勝人選手は同クラス4位と上位を獲得。2024年は共にEWCクラスへスイッチし、最高峰の頂を目指し戦う事となった。
この戦いに臨む前、鈴鹿サーキット主催の8耐合同テストが6月4日(火)・5日(水)に開催された。現在、KRP SANYOUKOUGYO RS-ITOHは全日本ロードレース選手権も戦っているが、鈴鹿8耐のマシンは足回りのメーカが異なる。豊富な過去実績データと柳川選手の的確なアドバイスがアドバンテージとなり、チームとしてセッティングを大きく進める事に成功。ポジティブにテストを消化する事が出来た。
ついに迎えた8耐決勝ウィーク。水曜日開催公式テストの午前中に佐野兄弟が、各仕様の確認と慣らしを遂行。午後より柳川選手にスイッチし、テスト項目を消化中にアクシデントが発生。柳川選手がデグナー二つ目で転倒し、メインカーの修復を余儀なくされた。このタイミングで追い打ちをかけるかの様に、セットを詰めていきたいタイミングに降水。修復にスタッフを割かれ、コンディションが悪化する事態で、思うようにセッティングを詰める事が出来なかった。また、柳川選手の手首骨折が判明し、ドクターストップ。残念ながら、佐野兄弟2人での8耐挑戦がこの時点で決定した。
翌日にはメカニックの必死の作業により、メインカーの修復は完了。金曜日のフリー走行時には2台を乗り比べ、決勝に向けたマシンを決定し、予選に臨む事となった。
鈴鹿8耐予選は、2回のチャンスが与えられる。3名中上位2名の平均タイムが予選タイムとなり、チームとして02:08.661を計測し、22番手。残念ながらTOP 10 トライアルに進めなかったが、決勝に駒を進めた。
そして、7月21日午前11時30分、照り付ける太陽の灼熱の中、鈴鹿8時間耐久ロードレースがスタート。スタートライダーは佐野優人が務め、大きな混乱はなくオープニングラップは26番手で通過。一旦順位を落とすも、15位まで順位を上げ、勝人選手にバトンタッチ。順位は大きく変動はぜず、硬直状態が続いていたが106周目のピットストップで小トラブルが発生。メカニックが完璧に修復したが、少し順位を落としてしまう。その後、必死の追い上げで、165周目には佐野優人選手が2分9秒台を計測。ライダー共に疲れによるタイムのバラツキが発生しだしたが、なんとか前に食らいついていく。結果、総合16位でチェッカを受け完走。6ポイントを獲得し、KRP SANYOUKOUGYO RS-ITOHはKAWASAKI勢TOPの結果を残す事が出来た。
■佐野優人選手 コメント
今大会ではまず、予選タイム2分7秒台を出す事を目標にしていましたが、残念ながら僅かに届かなかった事が悔やまれます。決勝に関しては、安定したタイムを刻む事が出来ず、少し歯車がかみ合わなかったと思っています。
ですが、今回の気温、路面温度、2人体制で走り切った事や、チームの最多周回数を記録できたので、自分としては大健闘だったと思います。
来年の事はまだ決まっていませんが、また参戦できた時は引き続き全力で戦います。
皆様、応援ありがとうございました。
■佐野勝人選手 コメント
まずは、2人体制で走り切れた事は良かったと思います。柳川選手が残念ながら参加出来ないと決まった時は、体力的な不安が頭をよぎりました。しかし、テストなどで柳川さんから多くのアドバイスを頂けたので、マシンの方向性も早い段階で仕上げる事が出来ていて、今回の結果につながっただと思います。この状況下で最多周回数も記録できたので、満足しています。この機会を与えてくれたチームやスポンサーの方々に感謝しています。
■リザルト(ITS RESULTS WEBサイト)
https://www.its-results.com/ewc/2024/e0430b95-92bc-47aa-8a46-58e3be875f4b
■2024/5/27 Race Report
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦
スーパーバイクレースin SUGO JSB1000クラス レースレポート
予選 / 16番手(1分28秒515)
Race1 / 18位(1分29秒269) Race2 / 14位(1分28秒656)
全日本ロードレース選手権第3戦、SUGOラウンドが5月24日に開幕した。前週に行われた事前テストでは最終日に転倒があったものの、良い感触でテストを終えていた佐野は、期待と共にレースウィークを迎えていた。
レースウィーク初日の金曜日、午前に40分間、午後に30分間と2回のスポーツ走行が行われた。走り出しの感触は良く事前テストを上回るタイムを計測し、予選に向け着々と準備を進めていく。予選タイムも勿論重要ではあるが、決勝のアベレージタイムを底上げ上げる為、最適なセッティングを模索すべく調整を繰り返した。
今大会、JSB1000クラスは2レースだ。そのためタイムスケジュールがタイトで、ウィーク2日目の土曜はフリー走行の時間はなく、午前に予選、昼過ぎにはRace1というスケジュールであった。
午前9時10分、セッティングの改善を探りながらの30分間の予選が始まった。2レース制のため各ライダーは一発タイムだけでなく、2番手タイムも必要だ。そのためセッティングにかけられる時間はほとんどない。それでもチームと協力しできる限りの調整をしながら周回を重ね、28秒台タイムを計測。Race1のグリッドは16番手、Race2のグリッドは15番手となる。この結果を踏まえ、少しでも上位を狙うためにチームと協議し、やや賭けになるが大きくセッティングを変更しRace1に挑んだ。
Race 1は午後13時10分から始まった。スタート後、集団に飲み込まれ順位を落とすも必死に食らいついていく。中々タイムを上げることが出来ずに周回数を重ね迎えたレース後半、少しずつペースを上げ出した佐野は数台をパス。22周のレースを18番手で終えた。
日曜日は午前中にフリー走行 1本、午後にRace2というスケジュールであった。フリー走行では再びセッティングを変更、前日までより少し良い手応えを掴みRace2に備えた。
14時55分から始まったRace2、15番手からスタートするも 1周目でポジションを20番手まで落としてしまう。その後ペースが思うようには上がらないものの必死にプッシュしていった。そして周回数が15周を超え迎えたレース終盤、ペースを徐々に上げポジションを回復していくと、14位でチェッカー、ポイントを獲得することに成功した。
◆佐野優人コメント
レースウィークに入って最初の走行では、マシンの感触は良く感じたのですが、事前テストの最終確認中に転倒してしまった事で確認出来ていなかった部分の調整が、結果的にレースウィークの組み立てに影響が出てしまいました。
今回は普段より大きくセッティングを変更し、少しでも順位を上げようと試みたのですが、全てのピースを合わせきる事が出来ませんでした。Race 1もRace 2も苦戦しましたが、結果的にマシンの良い所の引き出し方も理解し、Race2でポイントを獲得できたことは良かったと思っています。
次戦は鈴鹿8耐後なので、まずは鈴鹿8耐でたくさんマシンに乗ってタイヤやマシンへの理解を深め、後半戦に活かせるようにしたいです。
ファンや関係者の方々、スポンサーの方々、家族、皆さんいつも応援ありがとうございます。引き続き応援をよろしくお願い致します。
■リザルト(スポーツランドSUGO WEBサイト)
・公式予選 ・公式予選2ndTime ・Race1 結果 ・Race2 結果