■2024/10/28 Race Report
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦
第56回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
JSB1000クラス レースレポート
予選 / 20番手(2分08秒106)
Race1 / DNF
Race2 / 10位(2分08秒418)
2024年全日ロードレース選手権最終戦となる、第8戦鈴鹿ラウンドが10月24日に鈴鹿サーキットにて開幕、佐野にとって馴染みの深いサーキットであり今年最後のレースである今大会、少しでも上の順位でレースを締めくくるべくレースウィークを迎えた。
今大会は事前テストが設定されていなかった為、木曜日から走行が始まった。鈴鹿でのレースは7月に行われた鈴鹿8時間耐久ロードレース以来。そのためまずはその鈴鹿8耐でのセッティングで 1本目の走行を開始した。中古タイヤでスタートしたものの2分9秒702と悪くない滑り出しだった為、2本目はタイヤを新しいものに交換しアタックすることに。結果2分9秒185へタイムを更新することに成功、2日目は更にセッティングを詰めていくことになった。そして迎えた2日目だったが、 1本目の走行2周目でマシンに異変が。ピットに戻って調整するもマシンの異変は改善せず。ここから原因究明、調整、部品交換等を行いつつ走行を繰り返したものの症状は改善せず2日目を終えることとなってしまった。
ウィーク3日目の土曜日、チームは予選に向けマシンのエンジンとスロットルボディ交換を決行。重整備ではあったが、この整備を午前9時半過ぎから開始される予選に間に合わせた。トラブルは改善し、佐野は2分8秒585へタイムを更新。予選終了間際に転倒を喫してしまったものの、ライダーに大きな怪我はなく、またマシンに大きな損傷もなかったため、このマシンでRace1を戦うこととなった。
Race1は13時30分に開始された。20番手からスタートした佐野は追い上げるべくプッシュしていく。しかしレース開始早々の4周目、再びマシントラブルが発生してしまった。回転数が上がらず速度が出ない。それでもなんとかゴールまで走り切りたいと考え、すぐにピットには戻らずマシンの様子を見ながら走行を続けたもののマシントラブルが改善することはなく、7周を終えたところでこのまま走り続けるのは危険と判断しピットイン。最終戦Race1は残念ながらリタイアとなってしまった。
気持ちを切り替え迎えたレースウィーク最終日の日曜日、今年最後のレースとなるRace2はTカーで戦うことを決めた佐野とチームは、足廻りの部品をメインカーからTカーに組み替え、朝のフリー走行に臨んだ。15分間という短い時間ではあったが、セッティング調整に時間を目一杯使い走行を終える。
Race2は予選時の2番目タイムを元に決められており21番手からスタートとなった。スタートは成功、1周目で14番手へジャンプアップする素晴らしい追い上げを見せる。その後レースは転倒が相次ぐ難しいレースとなるが、佐野は良いペースを保ったまま走り続けた。そんな中10周目で複数台が絡むクラッシュが発生、11周目でセーフティカーが導入されることに。セーフティカー先導中はポジション前後の選手との距離は詰まるため、自分が後ろの選手にパスされる確率が上がるが、同時に自分が前をパスできる確率も上がるため、流れを上手く掴む必要がある。今回セーフティカーが解除されたのは残り3周を迎える直前であった。3周という超スプリントレースへと様相を変えたRace2は激しいポジション争いが始まり、佐野は1つポジションを落とすも、残り2周で1台パス、更にラストラップでも1台パスする追い上げを見せた。結果Race2は10位、目標としていたトップ10でレースを締めくくることとなった。
◆佐野優人コメント
このレースウィークは、驚くほどに流れが悪かったです。ウィーク初日の時点ではセッティングを詰めていけばレースは行けるぞ、と考えていたのですが、2日目はトラブルが出てしまいほぼ走れませんでした。3日目はエンジン載せ換えとスロットルボディ交換をして予選を走ることが出来たけれど、走りに違和感がありました。でもタイムは出たのでRace1はそのまま走らせたんですが、結局トラブルが出てリタイアとなってしまいました。
マシントラブルの原因が掴めなかったので、Race2は早めにTカーでR走ることを決めて足廻りを載せ替えました。セーフティカーに助けられたこともあり10位に入ることが出来たけれど、本当はもう 1台パスしたかった。でもタイヤが限界に近かったので抜ききれませんでした。それでも土曜日までの流れを思うと、ウィーク最終日でよくここまで立て直せたな、とも思うのでそういう意味ではRace2の順位は悪い結果ではなかったと思っています。
今年1年間、一緒に戦ってくれたチーム、応援してくれたファンや関係者、スポンサーの方々、そして家族には本当に感謝しています。ありがとうございました。
来季については現在まだ調整中ですが、決まり次第発表させていただく予定です。
これからも応援よろしくお願いいたします。









